眠れなかった

眠れなかった

だけど夢は見た

背中があつくて逃げていたら

友人が一人死んでしまった

わたしは海を見つけて飛び込んだ

たくさんイルカが集まってきた

きれいな女性が泳いでやってきて

なぜあんたみたいな人間がここにいるの?

そう言われたからまた逃げた

夢なんて興味ないけれど

熟睡できてないから身体はしんどい

這い上がってカーテンを開けたら

霰が黄砂みたく激しく舞っていた

怒りの踊りみたいだった

そして地面へ降り注ぐだけでなく

人間よりもっと高い目線の場所でも

霰は舞っていた

東の空の雲が

日を軽く食おうとした時

それはつよく光出した

つよいけれど優しい光だった

与えられている

わたしたちは与えられていることを

忘れているのか知らないのか

神様みたいな命が

この身体の中に

もしかしたら在るのかもしれないな