久しぶりに東京行った時の日記

いつもよりだいぶ早起き。

プラごみを出そうとしたらパートナーに注意される。

ごみの日を完全に間違えていた。

今日は5年振りに東京へ行くから

楽しみかドキドキか、私の何かが狂っていた。

 

私は1年前にパニック障害、半年前にはうつになった。

しばらく遠出は控えていたけれど

久しぶりの新幹線、良い。新幹線、乗るだけで新鮮。

景色がすぐ移り変わってゆく。

同じ県内でも、積もってる雪の量、全然違うんだなあ。

ある駅からスキー帰りの客が多く乗ってきて、

一気に空気感変わる。

ぶっちゃけ新幹線だけで私の”楽しい東京”は完結した。

新幹線から降りる時、赤ちゃんと目が合った。

わたしの隣にいた夫が微笑む。

赤ちゃんもかわいいけれど、夫のハートもかわいいと思った。

 

5年振り、いや5万年振りくらいに東京駅に来た。

人の多さにヤられるかと予想していたけど

案外大丈夫だった。

ここでは人は人々で、私にとっての”パニックやうつ”の対象では無いのだと思った。

 

電車に乗る。

電車はヤバかった。

ここからの私の脳内は雑多な都会と混ざり合っていった。

 

車内で乾燥した手を擦る人の音うるさく不快

画面から押し込んでくる広告がもはや暴力

たまたま見たポスターの「ホノルルへ行く」が頭の中で連呼

席詰めて二人座れるようにしてくれた人、微笑んでて優しかった

私もああいう大人になりたい(既にだいぶ大人だが)

 

目的地だった渋谷に着く。

とにかく、ここは3Dを超えた、多重階層の世界で社会だ。

ビルが人格を持って私に迫ってくる。

そしてまた、広告が迫ってくる。(しつこいバニラの声)

 

ひとまず入った喫茶店がめちゃくちゃ良かった。

なんや名前は忘れたけれど、とびきり甘いミルクティーを飲んだ。

店のピアノには外国のお土産みたいな置物が並べられていて

どことなく地元の友達ん家みたいで落ち着いた。

 

本来の目的のイベントのため渋谷LINE CUBEへ

会場に入り、階段を登り外を眺める。

相変わらずビルが目に入ってくる。

東京の空、東京の霞はグレーだった。

 

イベントは楽しかったし面白かったけれど

実はそんなに内容を覚えていない。

(もちろん行けて良かったけどね!)

 

帰り道、

渋谷西武のショーウィンドウのイラストに目を奪われる。

キュートだしドキドキするし、ああ〜めっちゃかわいい!

LOTTAさんというアーティストの作品だった。

 

「私いつか素敵だと思った絵を買いたいんだよね。でも絵とかって高いよね〜」

そう私が呟くと、

「絵が無いなら描けばいいじゃない」と夫が言った。

現代のマリーアントワネット、ここに居ました。

(完)