new lagoon airportへ向かう
まさしく飛行機の格好した飛行機が
薄曇りの中を一直線で駆け抜けてゆく
何か糸に引っ張られてるみたいに
空を見上げてしまったら
幸せな気持ちと同時に寂しく
死んだおまえを思い出すのよ
一年前の知らせが昨日のことのようで
これだけは一生変わらないことだよ
駅の広告の
どっかの私立校の
夢へ向かってのキャッチコピーが
堂々と潔く嘘くさいわ
16だったあたしは背伸びしてた
学校に居場所は無かったけれど
昔は運び屋とかほざてた、20くらいの人もダサいと思って二度と合わなかった
青い鳥を追いかけていた
今のあたしを追い抜いてった黒尽くめが
スーパーのトイレみたいな芳香剤の匂い
悪口とかじゃなく
ものすごい今じぶんの世界にいたから
呼び戻された 現実に そんな気がした
待ち人たちはみんな下向いててダサいから
上を見上げて胸張ってみたけど
あたしのこのかっこつけは何様なのだろう